<人里離れたとある村の風習>
古くから伝わる奇妙な風習。
村で最も優れた男が巫女を孕ませることで今年の吉凶を占う。
もし、身ごもらなければ――巫女は……
「今年は豪介だったが、巫女ぁ孕まなかったらしいな。」
「んだと? なんて縁起の悪ぃこった!」

「ほんどだ。全く孕んでねぇ。」
「なんてこった! こりゃ神様が大層お怒りになるべ!」
「巫女には気の毒だが村の決まりだやるしかねぇな。」
「んだんだ、ぐずぐずしてたらバチが当たっぺ!」
「ほれ、さっさとやるぞ!」
シエラの冒険、破滅の洞窟

「どうだぁ様子はぁ?」
「大丈夫だ。村のためだ分かってるから巫女も静かにしとるべ。」
「んだか、若ぇのに大したもんだ。」
「去年のなんざ暴れまくって手ぇつけられんかったなぁ。」
「んだんだ、余計な騒ぎはごめんだ。さっさ済ませるぞ。」
シエラの冒険、破滅の洞窟

「もう吐く頃でねぇか?」
「んだんだ、そろそろぶちまける頃だべ!」
「どんだけ堪えたって無駄だ! 身体ぁ正直に出来てっからな!」
「んだよ、ほらさっさ出せや!」
シエラの冒険、破滅の洞窟

「やっと吐いたが。」
「んだな、これで腹ん中は空っぽだべ。」
「ここからが正念場よ。この辺で巫女が泣くか暴れるか決まるんだ。」
「ほれ巫女、もう決まったことだ。覚悟決めるしかねぇべ。」

「また吐きくさったか!」
「せっかくの供え物が…もったいねぇことしやがる!」
「食い意地だけは人並み以上にあんのだなぁ!」
「んだんだ、こんなんじゃ神様に顔向けできねぇべ!」
「おい、おめぇら、巫女さ動けねぇようにしっかり抑えろ! 逃がしたら承知しねぇど!」
