10000ccチャレンジ
街で仲良くなった女の子。
ホテルに連れ込まれ10000ccの空気がお腹に入るまで帰れない。


■10000cc – 七瀬 まひるの場合
〇名前:七瀬 まひる(ななせ まひる)
〇年齢:XX歳
〇職業:専門学生(ファッション系)
〇趣味:コスプレ、自撮り、SNS配信(裏アカあり)

某コスプレ会場。
薄手のコートの下にスクール水着を着ていた女を見つけ、何枚か写真を撮らせてもらう。
「撮影スタジオがある」と声をかけると、迷いもせず嬉しそうに付いてきた。
1時間後、とあるホテルの一室。
ベッドに仰向けで寝かせ、スク水姿のまま、お尻に挿したチューブから空気を注ぎ込む。
最初は騒いでいたが、4000ccを超える頃には無言に。
5000cc、6000cc……
腹が不自然なほど盛り上がり、スク水の布地を内側から押し上げる。
苦しさに耐えきれなくなったのかーー
息を荒げながら肩紐を外し、上半身の布を脱ぎ下ろした。
汗ばんだ肌が露わになり、突き出た腹が異様な存在感を放つ。
7000cc、8000cc……
「苦しい」「ごめんなさい」と、掠れた声で繰り返す。
目には涙、顔は歪み、身体は小さく震えていた。
女のSNSはこの日以来更新されていない。

今日のイベントはスク水。
高そうなカメラを持った男が、「撮影スタジオがある」って言うから、ついていった。
お尻にチューブを挿されて、お腹がどんどん膨らんでいく。
大きな声で助けを呼んだけど、途中から声が出せなくなった。
お腹が膨らむたびに、スク水の締めつけが強くなって、息が苦しくなる。
どうにかしようと、スク水を下ろしてみたけど、何も変わらなかった。
お腹は、どんどん大きくなる。
今にも引き裂けそうで、怖くて、苦しくて、勝手に涙が零れ落ちる。
「ごめんなさい……もう無理……お願い、やめて……」
かすれる声で、必死に訴えた。
でも、止めてくれなかった。
私は、ただ撮影がしたかっただけなのに。
どうして、こんなことに……。



■10000cc – 星乃いちかの場合

〇名前:星乃 いちか(ほしの いちか)
〇年齢:XX歳
〇職業:大学3年生(文学部)
〇趣味:カフェ巡り、ポエムを書くこと、小動物の動画鑑賞

大学近くのカフェで見かけた、ふんわりとした雰囲気の女。
目が合うと小さく反応して警戒する素振りもなく微笑んだ。
声をかけると会話が弾む。
「近くに落ち着ける場所があるんだけど」と言うと女はすぐに頷いた。
1時間後、とあるホテルの一室。
服を脱いでもらいベッドに座らせる。
尻に挿入したチューブから渇いた音を響かせ腹に空気を入れていく。
4000ccを超えたところで、女の顔が強張った。
目を伏せ、小さく震える声で「……ほんとに、だいじょうぶ……?」と呟く。
適当な言葉でやさしく諭すと、女はわずかに頷き、静かに姿勢を保った。
まだこの時だったら逃げられたかもしれない。
5000cc、6000cc……
苦痛に顔を歪め泣きながら「もうやめて」と叫ぶ。
逃げようとするがもう遅い。
すぐに羽交い締めにしてベッドに押し倒した。
耳元に「ひゅっ、ひゅっ……」と女の浅い吐息が当たる。
肺が膨らまず上手く呼吸が出来ていない。
痙攣するように震え、泣き声が言葉にならない嗚咽へと変わっていく。
7000cc、8000cc……
目を見開いて、絶叫に混じる命乞いが部屋に響く。
痙攣する身体と同時に、”ミシ…ミシ…”という不気味な音が部屋に響き渡る。
腹に手を添え、抑え込もうとしているが、何の意味もなさない。
女はその後、行方不明となった。

カフェで勉強するはずだった。
たまたま声をかけられて、優しそうな人だなって思って。
昔から「NO」が言えない性格で、「少しだけ」って言われたから、つい頷いてしまった。
気づいたら、服を脱がされて、ベッドに座らされてて。
よくわからない器具をお尻に差し込まれて、変な音がして。
気づいた時には、もうお腹が苦しかった。
でも、まだ信じてた。
「だいじょうぶだよ」って、やさしく言ってくれたから。
でも違った。
お腹の中で何かが動いて、ぎゅうって、変な音がして。
うまく息ができなくなった。
「もうやめて……!」と叫んだけど、止めてくれない。
逃げようとしたら、押し倒された。
声を出したいのに「ひゅっ……ひゅっ……」って、変な音しか出なかった。
空気がうまく入ってこない。
胸がぎゅって締めつけられて、全然吸えない。
お腹から、“ミシ…ミシ…”て、軋むような音がする。
突っ張った皮膚が熱を持って、まるで火傷したみたいにヒリヒリする。
皮膚が破れそう。
触れるのも怖いのに。
それでも私は、お腹に手を添えた。
抑え込もうとした。止めたくて必死に押さえた。
もう息ができない。
肺が動いてくれない。
だんだん暗くなってきた。
苦しい。怖い。お願い、誰か、誰か・・・
私は、ただカフェに行きたかっただけなのに。
どうして、こんなことに……。



■10000cc – 桐谷 るなの場合
〇名前:桐谷 るな(きりたに るな)
〇年齢:XX歳
〇職業:フリーター(コンカフェ店員)
〇趣味:ダンス動画の投稿、韓国コスメ収集、コンビニの新作スイーツ巡り

人通りの少ない裏通りの路地裏。
壁際にスマホを立て、音楽に合わせて軽やかにステップを踏む女。
金髪のハーフツインが跳ね、身体の動きにあわせて豊満な胸が揺れている。
踊り終えたところを見計らって声をかけた。
「ダンス動画のモデルを探してる」 そう言うと、少し興奮気味に付いてくる。
1時間後、とあるホテルの一室。
タンクトップを脱がせ、ベッドに座らせ、空気を入れていく。
最初は何かの冗談かと笑っていたが、すぐに深刻な表情に。
5000cc、6000cc……
腹の内圧が跳ね上がり呼吸が浅くなる。
大きな胸を必死に上下に揺らし肺に酸素を取り込む。
苦しさに耐えかね、何度も姿勢を変えるがどんな姿勢だろうと変わらない。
汗ばんだ肌にショートパンツの布地が貼り付く。
ダンスで鍛えられた太ももがガクガクと震えている。
7000cc、8000cc……
迫り上がった腹に押され胸が潰れるように形を変える。
踊っている姿からは想像できないほど小さな声で、「帰りたい……帰して……」と繰り返す。
時折“ミシ…”と腹が皮膚が軋み音を立てる。
身体を震わせ残った力で、それでも彼女は何度も懇願し続けていた。
あれから、女のダンス動画は更新されていない。

軽くステップ。
続いてターン。リズムに乗って……
うん、良い感じに踊れてる。
そんな時、「ダンスのモデルを探してる」って声をかけられた。
身体目当てなのは雰囲気でわかる。
でもお金なかったし、適当にいなして小遣い稼げそうだなって思って、ついて行った。
私のお腹が、どんどん膨らんでいく。
服を脱がされて、チューブを挿されたときは、正直ちょっとウケた。
なんか変なノリの企画かと思って、笑ってた。
でも――
お腹が……お腹がどんどん膨らんで、苦しくなって、笑えなくなって……
息ができない。
胸が上下に揺れるくらい必死に呼吸してるのに、全然足りない。
お腹には、空気がたっぷりあるのに……
姿勢を変えても、苦しいし、痛いし、どこにも逃げられなかった。
汗が止まらない。
「帰りたい……帰して……お願い……」
何度もお願いした。
でも、止まってくれなかった。
意識がぼんやりして、自分でも何言ってるか、もうわかんない。
目を落としても、あるのは膨らんだお腹だけ。
足元なんて、もう見えない。
お腹が破れそうで、怖くて、怖くて――
私、ただ……
踊ってただけなのに……
いつものみたいに、楽しく、動画撮ってただけだったのに。
どうして、こんなことに……。



■10000cc – 緒方 しずくの場合
〇名前:緒方 しずく(おがた しずく)
〇年齢:XX歳
〇職業:短大生(保育科)
〇趣味:絵本集め、キャンドル作り、うたた寝

駅近くの図書館の休憩スペース。
端の席でうたた寝をした肌の白い女。
肩からずり落ちた白いブラウスの隙間から鎖骨と柔らかそうな肌が覗く。
小さな体に赤子のように無防備な表情。
腕の中には保育科の教科書と折りたたまれた絵本。
膝の上で開いたままのスケジュール帳には次の予定は書かれていなかった。
迷う理由はない。
1時間後、とあるホテルの一室。
服を剥がしベッドに仰向けで寝かせた。
両腕を頭の上で交差させ、バンザイの体勢で拘束する。
空気を入れ始めるとすぐに目を覚まし、ベッドが軋み始めた。
息を荒げて暴れていたが、3000ccを超えるころには動きが鈍くなる。
不格好に膨らんだ胴体が身体の自由を奪っていく。
4000cc、5000cc……
「……う゛っ……ぎぃ゛……っ」
息が乱れ始め、胸が上下に揺れ出した。
泣き顔のまま唯一容易に動かせる首だけを左右に振っている。
白い肌が引きつるように張り額に汗が浮かぶ。
6000cc、7000cc……
小さな身体から異様に飛び出た腹。
皮膚を引き裂くような張りを見せ、ひび割れのように血管が浮かび上がっている。
「……や……だ……いや……」
震える唇が何度も動く。
絞り出された音は、もはや声というより、ただの震えだった。
8000cc、9000cc……
膨張に耐えかねて反り返る身体。
「……っ……っ………」
もう声すら出ない。
代わりに、喉の奥から細く短い息が漏れるだけ。
小さな身体はすでに限界を越えていた。
薄く引き伸ばされた皮膚の下で臓器が蠢いている。
たとえ空気を抜いたとしても、もう元通りの生活は出来ないだろう。
女がそれを理解していたのかは分からない。
ただ、その瞳は天井の一点を見つめたまま、もう動かなかった。
頬を伝っていた涙も、いつの間にか止まっていた。
女はこの日以来短大に顔を出していない。

明日の小テストに出るページ。
マーカーで印をつけながら、ノートに丁寧に書き写す。
子どもと関わる仕事がしたい。
保育士になって、笑い声に囲まれて暮らすのが私の夢。
小さいころ、風邪をひいたときに、優しくしてくれた保育士さん。
あんなふうになれたらって、ずっと思ってた。
日差しがやわらかく差し込む。
膝の上には、お気に入りの絵本。
……あったかくて、つい……目蓋が重くなって……
………………
目が覚めたら、知らない天井が見えた。
服は脱がされていて、腕は頭の上で固定されている。
「なに…これ……?」
お尻に挿入されたチューブからシュ—-ッと音が響く。
一瞬で分かった。空気。それも大量の。
息を吸うとお腹がキュゥッと硬くなった。
その感触だけでもう普通じゃないとわかる。
膨らんでる。お腹が。
胃の裏の横隔膜が押し上げられて肺が膨らまない。
苦しい。息が出来ない。
下腹部がズキズキと痛む。
子宮が押し出されて位置がズレる感覚。
腸は引き伸ばされて、どこかでねじれたまま膨張してる。
「……う゛っ……ぎぃ゛……っ」
鈍く重たい痛み。
お腹から“濡れた布”を裂くような音が響く。
痛みを通り越して感覚がない。
それでもお腹はどんどん膨らんでいく。
「……や……だ……いや……」
胃袋が破裂しそう。
吐き気がこみ上げるのに吐けない。
食道が詰まってる。
背中を反り返らせ僅かに取り込めた酸素を脳へ送る。
「……っ……っ……」
腹の中のものが私を押し潰そうとしている。
分かる。
もう元に戻らない。
たとえ今空気を抜いても・・・
全部、全部……中から、壊れていく。
目が見えない。
空いたままの口から空気が漏れ出てきた。
痛みや苦痛が遠ざかり意識が静かに抜け落ちていく。
なんで……。
あんなに頑張ってたのに。
絵本も、実習も、夢も……
どうして、こんなことに……。


投稿者 40P

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