挿絵は途中で諦めました。
続きはありますが需要ばあればと言う感じです。
私は琴葉(ことは)。
〇〇女子専門学校(以下、○専) 2年小隊 第3分隊に所属。
現在、△△女子学園(以下、△学園)と戦争しています。
偵察隊より△学園の大軍がこちらへ進軍しているとの情報が入りました。
私たち○専は校庭の塹壕から防衛することに決定。
クラスメイトの優那(ゆうな)と一緒に大きな機銃で迎え撃ちます。
ダダッ!!!ダダダダダッ!!!
「敵!!2時の方向!!くっ、次から次へと!!」
クラスメイトの優那(ゆうな)が機銃を撃っています。
△学園は一体何人送り込んだのでしょう?
撃っても撃っても校庭の茂みからどんどん敵がやってきます。
塹壕の中なので安全に撃ててますが銃が重いので1人で扱えません。
なので私が弾帯を送ったり銃の向きを変えたり手伝っています。
ダダダダダッ!!!カツンッ!!!
「弾!!早く早く!!」
弾切れです。
急いで足元の弾薬箱から弾を取り出して優那に渡しました。
旧式なので装填には少し時間がかかります。
ヒュンッ!!!ヒュンッ!!!
私たちの横をいくつもの銃弾が横切ります。
弾切れに気付いたようで銃弾の雨を降らせてきました。
ダンッ!!!ダンッ!!!ダンッ!!!
優那が装填している間は私が応戦します。
しかし、単発ライフルでどこまで捌き切れるか分かりません。
ヒュンッ!!!バスッ!!!
「きゃあ!!う、撃たれた!!撃たれたぁっ!!」
優那が撃たれたようです。
振り返ると叫びながら両手でお腹を強く押さえています。
出血はしていないのでパッと見は大丈夫そうですが・・・
ゴポッ!!ゴポンッ!!!
「はぐぅ!?うあぁ!!」
優那のお腹から不気味な音がしてきました。
やっぱり特殊弾だったようです。

優那のお腹が妊婦のようにパンパンに膨らんできました。
私たちが使う特殊弾は頭や身体に当たっても怪我はしません。
代わりにお尻に装着されたボンベから一定量の空気が注入されます。
注入量は1発当たる毎に5ℓです。
ミヂッ…ミヂミヂッ…
「いっあっ!!は、爆ぜっ・・たず・・くぷっ!?げぇっ!!」
朝ごはんを吐き出すと息を荒げて悶える優那。
何発当たったか分かりませんがどんどんお腹が大きくなっていきます。
私は優那の腰を反らせてお腹を突き出させました。
一見苦しそうですがこの方が腹腔が開いて呼吸が楽になるはずです。
お腹は臨月を迎えた妊婦ほどの大きさで止まりました。
当たったのは1発だけだったようです。
もし、運悪く2発以上当たっていた場合・・・
10ℓ以上の空気を注入されてお腹が爆ぜて死んでいたかもしれません。
無線で応援を要請しました。
しかし、すぐには到着しないとのことです。
ヒュッ!!!
私の頭の横を弾丸がかすめました。
敵はもうすぐそこです。
応援が来るまで私1人で敵を迎え撃つしかありません。
スチャッ…ダダッ!!!
激しい振動と衝撃。
幸いにも機銃の装填は完了していました。
訓練以外で私が機銃を撃つのはこれが初めてです。
照準を覗くと4名の女生徒がこちらに向かって走っていました。
もうやるしかありません。
ダダダダッ!!!!
「いっ!?」
撃つときに目を瞑ってしまいましたが運良く1人に当ったようです。
打たれた女生徒はお腹を手で押さえて膝まづいています。
プクプクとお腹が膨らんできました。
「ごえぇっ!!」
嘔吐しています。
お尻の栓へしきりに手を伸ばしていますが私たちでは外せません。
お腹が妊婦と同じくらいの大きさになってきました。
しかし、そこから変化がありません。
どうやら1発しか当たってなかったようです。
優那もそうですが1発でお腹が爆ぜることは殆どありません。
何発か当てる必要があります。
今度は目を開けてしっかりと狙いを定めます。
「た、たすっ、たすけて!!」
女生徒が叫んでいます。
大きくなったお腹のせいで立てないようです。
尻もちをつきながら這うようにして自陣へ戻っています。
逃しません。
ダダダッ!!!!
「ひあっ!?ああああああ!!」
ドパァッ!!!

お尻に3発当たりました。
制服が膨れ上がり大量の血飛沫が飛散しています。
合計4発なので注入量は20ℓです。
お腹が爆ぜるには十分です。
残りの女生徒は3人。
2人は近くの塹壕に隠れてしまいました。
あとの1人はお腹の爆ぜた女生徒の肩を担ごうとしています。
どうやら助けようとしているようです。
でもここは戦場です。
感情に任せていては今度は私が殺されると教育されています。
私はこの人に照準を合わせました。
ダダダダダダッ!!!!
「きゃあぁっ!?」
何発か撃ちましたが2発は当たったと思います。
注入量は10ℓです。
女生徒が両手でお腹を押さえて突っ伏しました。
先ほどの半分の量ですが殆どの女の子は耐えられません。
女生徒が地面に転がって仰向けになりました。
腰を大きく反らして大きくなったお腹を空に向かって突き出しています。
「げぇっげえぇっ!!」
嘔吐しました。
当たった弾の数が少ないのでお腹が大きくなる速度が緩やかです。
それだけ苦痛が長く続きます。
ゆっくりと身体を起こすと四つん這いになりました。
どうやら塹壕に隠れた2人のところへ戻ろうとしているようです。
ただ、お腹を庇っているので動きは非常にゆっくりです。
バツンッ!!!!
スカートのフックが壊れてボコッとお腹が飛び出てきました。
下着も脱げていて下半身が丸見えです。
お腹の表面をみると静脈が浮き出ています。
やはり10ℓは普通の女の子では耐えられない量のようです。
先に隠れた2人が手を伸ばしています。
しかし、あと少し届きません。
ブシャッ!!!
「あぁっ!?」

女生徒から血飛沫が上がりました。
お腹が裂けたようです。
股の間から空気で膨らんだ腸がニュルニュルと出てきました。
その動きはまるで別の生き物のようです。
残りの2人が塹壕から出てきてこちらに向かい走ってきました。
迎え撃ちます。
ダダダダダダッ!!!!
「ひぐっ!?」
何発か当てましたが女生徒の足は止まりません。
お腹を庇いながらまだこちらに向けて走ってきます。
「ひぁっ、はぁ、はぁ・・・」
次第に走る速度が遅くなってきました。
制服越しに見てもお腹が大きくなっているのが分かります。
それでもまだ走ってきます。
すごい執念です。
「あ゛っ゛!!」
ブジュッ!!!

女生徒のお腹が裂けて腸が出てきました。
流石にもう走れません。
「はっ、うそっ・・ぐぅ・・ぁ・・・」
膝を突いてお腹を抱えるように身体を丸める女生徒。
悔しそうにこちらを睨むと血を吐いて動かなくなりました。
「ひぃ!?」
最後の1人と目が合いました。
もう目前まで来ていますが十分対処できる距離です。
狙いを定めます。
パンッ!!!、パンッ!!!、パンッ!!!
「きゃぁっ!!」
背後から銃声。
走っていた女生徒が転倒して砂煙が上がりました。
「大丈夫?」
振り返るとクラスメイトの葵(あおい)が立っています。
無線を聞いて助けに来てくれたみたいです。
「はっ、はっ、た、たすけてっ!!死にたくないぃっ!!」
お腹を膨らませた女生徒が這いずりながらこちらに近づいてきます。
どうやら1発しか当たっていなかったみたいです。
私は機銃の照準を敵の女生徒に合わせました。
「待って!!」
引き金を引く直前、葵が塹壕から身を乗り出しました。
伸ばした手は女生徒の首根っこを掴んでいます。
そして、勢いよく引っ張って女生徒を塹壕の中へ引きずり込みました。
突然のことに私は何もできません。
葵のやっていることは軍法会議クラスの大罪です。
「はっ、はっ、く、苦しっ・・お腹がぁっ!!」
パンパンに膨らんだお腹を抱えて泣き叫ぶ女生徒。
身体が小さいのでおそらく1年。
注入されるガスの量は学年に関わらず一定です。
なので、まだ身体の小さい1年は生存率が低いとされています。
「お腹の力を抜いて。ゆっくり息をして。」
女生徒のお腹を円を描くように優しく撫でる葵。
どうやら葵は1年の女生徒を助けようとしているようです。
そういえば・・・
先日、葵の妹が亡くなったと聞きました。
仲間を助ける為に敵の投げた手榴弾の上に覆い被さったそうです。
手榴弾自体に殺傷能力ありません。
ただ、爆風を受けた女生徒のボンベを作動させます。
葵の妹は全ての爆風を受け止めてその場で破裂したそうです。
もしかしたら、葵はこの女子生徒に妹の面影を感じているのかもしれません。
「ふぅーー、ふぅーー、ふうぅぅぅーー」
「そうそうよく出来ました。」
葵の言うことを素直に聞く女生徒。
頭を撫でられ少し嬉しそうな表情をしています。
女生徒の装備はライフル1丁に弾が10発と非常に簡素。
あとは無線機。
何故か送信ボタンがONのままで固定されています。
ドバンッ!!!
「ぶっ!!!」
「うぁ!?」
突然、女生徒のお腹が破裂しました。
私たちは何もしていません。
「こぽっ・・うっ・・っ・・・」

吐血しながら身体を痙攣させる女生徒。
お腹から沢山の臓器が飛び出てきました。
周辺にも飛び散ってしまいメチャクチャになっています。
「ま、まさか人間爆弾!?」
葵が大きな声を出しました。
人間爆弾。
聞いたことがあります。
胃や腸に爆薬と薬品を詰めて敵陣地で自爆する特攻兵器です。
出来るだけ敵陣地の中枢に入れるよう愛想が良くて可愛い女の子が選ばれます。
仕組みは簡単。
捕虜にされる等して敵陣地に侵入します。
ここだと思ったタイミングで自爆スイッチを押すだけです。
少量の爆薬がお腹を破裂させて胃や腸に詰まった薬品を辺りに飛散させます。
その薬品に触れるとボンベが作動します。
ただ、使用例はあまり聞きません。
自分で自爆スイッチを押せず殆どが不発に終わるからだそうです。
この女生徒は無線機を持っていました。
私たちの塹壕に入ったのを確認した別の誰かが自爆スイッチを押したようです。
ただ、女生徒にそのような素振りは見られませんでした。
もしかしたら・・・
この女生徒は自分が人間爆弾だったのを知らされてなかったのかもしれません。
ゴポッ!!ゴポポッ!!!
「うぅっ、お、お腹がっ!?」
葵のお腹から変な音がしてきました。
優那のボンベが作動してお腹が膨らむ時に聞いたあの音です。
私たちは敵の戦術にハマったようです。
ゴポッ!!ゴポポッ!!!
私のお腹も同じように音がしてきました。
直腸を通過したガスが腸内を逆流してお腹が波打っています。
「いけぇー!!」
「とつげきぃー!!」
塹壕の外から声が聞こえてきました。
敵の女生徒達が私たちの塹壕に向けて走ってきています。
カチッ!!カチッ!!
すぐに機銃に手をかけましたが動きません。
破裂した女生徒の血や内臓が機銃の内部を侵したようです。
周辺の機能を一時的に麻痺させるのも人間爆弾の効果の1つです。
ゴポポッ!!!ゴボゴボゴボッ!!
私のお腹がポコッと前へ突き出てきました。
沢山食べることはありますがこんなにお腹が大きくなったことはありません。
もうお腹いっぱいで苦しいです。
なのにまだ詰め込まれます。
「!?」
何の前触れもなく口から朝ごはんが出てきました。
息が苦しいです。
太くなった腸が横隔膜を押し上げて胃や肺を圧迫しています。
涙や鼻水、大量の汗も勝手に出てきました。
股に生暖かい液体が滴っているので小水も出ているようです。
止めたくても私の意思ではどうしようもありません。
ミヂミヂッ……
「いぎゃああああああ!!!!」
ドブシャ!!!!

勢いよくファスナーを開けるように優那のお腹が張り裂けました。
「がっ・・ひゅぅっ・・ひゅっ・・・」
ピクピクと動く横たわった身体。
身体から内臓が飛び出てしまいもう助かりません。
ゴボゴボゴボッ!!
ミヂ…ミヂッ……
痛い!!!
ズキッとした鋭い痛み。
ズキッ、ズキッ、ズキッ・・・
私の鼓動に合わせて痛みが波のように襲いかかってきます。
まるでナイフでお腹を何度も刺されているようです。
余りに辛くて呻き声が止まりません。
きっと限界まで膨らん小腸と大腸が悲鳴を上げてるんだと思います。
ゴボゴボゴボッ!!
バツンッ!!!
「うあっ!?苦しっ・・だ、誰かぁっ!!」
葵のスカートが弾けました。
まるで臨月を迎えた妊婦のような見た目です。
私のお腹は臨月を迎えた妊婦ほどの大きさで止まりました。
足元が殆ど見えません。
お腹のせいで実は少し自慢だった私の胸が小さく見えます。
当たり前ですが人生でここまでお腹が大きくなったことはありません。
スチャッ…
「動くな!!」
敵の女生徒です。
銃をこちらに向けたまま3人も塹壕に入ってきました。
「あ、心美(ここみ)!」
敵の女生徒が先ほど爆発した女生徒を指差しています。
どうやらあの子は心美というようです。
「・・・・・・」
既に心美はピクリとも動きません。
爆発してすぐ苦しまずに逝けたようです。
「どう!?タイミングぴったりでしょ!?」
女生徒が自慢げに無線機と起爆スイッチを掲げました。
どうやらあの女生徒が仕掛け人だったようです。
「心美は知ってたの?人間爆弾のこと。」
「知らないよ。教えてないもん。」
やっぱり心美人間爆弾だったのを知らされてなかったみたいです。
同じ人間のやることとは思えません。
「お、お前ら・・っ!!」
「うわ!?なんだこいつ!?」
葵が女生徒の足に掴みかかりました。
やっぱり心美に妹の面影を感じていたようで怒っています。
グッ!!!
「ぐっ!?うぅっ!?」
女生徒が葵のお腹に足を乗せました。
妊婦のように膨らんでいたお腹が変形して潰れています。
葵はお腹に乗った足を持ち上げようと必死です。
「潰しちゃおっかなぁ〜」
そう言うと女生徒はどんどんお腹に体重を乗せていきます。
ググググッ……
「や、やめっ・・う゛あ゛あ゛!?」
葵の手が滑って足がお腹にめり込むとブクッと脇腹が膨れました。
脇腹は肉離れを起こして赤い筋が浮き出ています。
このままでは葵のお腹が踏み破られてしまいます。
私は無線機に手を伸ばします。
グッ!!!
「こらっ!!」
他の女生徒が私のお腹の上に足を乗せました。
ただ足が乗っているだけなのに声が出なくなるほど重いです。
ググググッ……
お腹に体重をかけられています。
私のお腹も踏み破ろうとしているようです。
両手で足を掴んでいますが私の力では持ち上げることが出来ません。
横隔膜が圧迫され私の意思と関係なく声が出てきました。
ミシッ…ミシミシッ…
お腹から変な音がしています。
多分お腹の皮膚が肉離れを起こしている音です。
意識が遠のいてきました。
いっそ撃ち殺してもらった方がまだ楽だったかもしれません。
「うがああああああ!!」
ブシャッ!!!!
葵のお腹に女生徒の足がめり込み血飛沫が上がりました。
脇腹が裂けてニュルニュルと腸が出ています。
敵の女生徒はクスクスと笑っていました。
この人たちに心は無いようです。
ググググッ……
私もお腹を強く踏まれ始めました。
脊椎反射でしょうか?
勝手に身体が跳ね上がります。
ギュルッ!!!ギュルルルッ!!!
お腹の中が動いて大きな音がしてきました。
脇腹が大きく膨らんでお腹が潰れたような形になっています。
この激しい痛みは腸が爆ぜてダメになったのかもしれません。
力が抜けてゆっくりと足がお腹に食い込んでいきます。
私自身も聞いたことのない汚い声が絞るように出きます。
ブシャァ!!!!
女生徒の足が私のお腹にめり込みました。
痛みは殆どはありません。
全力で走ったように鼓動が早くなってきました。
どれだけ早く呼吸しても息が苦しいです。
全身の毛が差が立つような寒気。
暖かい液体が手に降り注いだので見ると真っ赤に染まっています。
「こぷっ!!」
口から何か出てきました。
鉄のような味。
泉のように奥からどんどん湧き出てきます。
眠い。
敵の女生徒達が私を見て笑っています。
私は目を閉じて深い眠りにつきました。
もう目覚めることはないでしょう。
