奴隷タンク(7章)
<酒場用ビールタンク(以下、ビールガール)>
〇奴隷タンク自身が客の注文を聞き、体内で熟成させたビールを提供する。
(超短距離転送魔法によって体内から直接ジョッキに注ぐことが可能)
〇接客もビールガールの仕事で、明るく愛想よく振る舞うよう求められる。
〇体内のビールは体温で炭酸ガスが気化するので時間と共にお腹の圧力が高まっていく。
(限界を迎えないように、ビールをこまめに売り続けなければならない)
<ビール>
〇女性の体内で熟成させる特別なビール。
〇若い女性ほど人気が高い。
〇奴隷タンクの体質によって、味や香りが大きく異なる。
〇ビールガールの腹部にジョッキを押し当てると、超短距離転送魔法が発動する。
(青白い紋章が浮かび上がり、体内のビールがジョッキへ直接満たされる)
<破裂場>
〇お腹の限界を迎えたビールタンクが最期を迎えるための小部屋
(後処理を楽にするために設置されている)
〇破裂場以外で破裂した場合は埋葬されず闇市へ売却される。
(売却後に遺体がどうなろうと誰も何も言わない)
<プロフィール①>
〇名前:リナ・グラセル(本作主人公)
〇体格:151cm/40kg/B77・W51・H79
〇最大容量:4.5リットル
〇役割:ビールガール
<プロフィール②>
〇名前:フローラ・ルージュ
〇体格:155cm/48kg/B95・W52・H82
〇最大容量:5.2リットル
〇役割:ビールガール(売れっ子)
「きゃああ!!」
ガシャン!!!
何やら店の奥が騒がしい。
人だかりの中にニヤニヤと笑うフローラの姿もあった。
「や、やめてください…お客様っ!!」

テーブルには山ほどの金貨。
あの子を身体ごと買ったんだ。
あれだけ積まれたら、マスターも何も言わない。
「まずいビールはこうやって美味くするんだぜ!!」
「ぎゃははっ!!」
「お、お客…様…お客…様……お腹…がぁ!!」

大量に詰まったビールで激しく上下するお腹。
「締め付けが弱いぞ!!もっと腹に力入れろ!!」
「ごふっ…げぇぇっ!!」
あの子は大量の涎を吐き出しながら必死に耐えていた。
気化したガスで膨れた内臓がお腹の表面に浮かび上がる。
「もうビールが待ちきれないぜ…」
「早く割れろ!!とっととビールをぶちまけろ!!」
傍で見ていた男が拳を大きく振り上げた。
ドンッ!!!!
「う゛っ゛!!!」
渾身の一撃が入った瞬間、あの子の目が大きく見開かれた。
時間が止まる。
ブシャ!!!
「がごぉ!!」

あまりにも酷い光景に思わず目を逸らした。
さっきまでの誇らしさが一瞬で消え失せ、身体が震える。
店の奥で金貨を数えるマスター。
歓声を上げる客たち。
誰もあの子のことなんて気にしていない。
私たちの命はこんなにも軽い。
続く……
