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<プロフィール>
〇名前:真田 こまり(さなだ・こまり)
〇体格:154cm/42kg/B78・W53・H80
〇職業:無職(家出中の放浪生活)
〇性格:甘えん坊で陽気、でも見捨てられることに怯えている
〇趣味:古着集め/人懐っこい会話術

更に1時間後…
「う、うぅ…げぷっ…だ、だめ…ごぽっ!?」
女の子が身体を痙攣させ何度もえづく。
装置のおかげで吐くことは出来ないが口にかなりの量の涎が溜まっている。
飲み込めない涎を垂らすまいと必死に頬に溜めている。
僕がタオルを渡すとそこに口から溢れる涎を染み込ませてた。
冗談でタオル代は浣腸30分追加でと伝えた。
「……………」
何も話さず身体を震わせている。
大丈夫か?
様子がおかしい。
「お、お兄さん…ポ、ポンプ…止めて……」
女の子は観念したようだ。
「ぐすっ…やだな…今日も1人か……」
泣いてる?
まあでも、なんだかんだで半分まで来れたのは大したものだ。
それに元々目的地まで連れていく予定で途中で降ろすつもりもない。
ただ、僕は運転しててスマホが触れない。
ロックだけ解除して女の子に渡した。
「あれ?お兄さん…スマホ止まった。」
再起動を促してもう一度操作するよう伝えた。
「や、やったけど…う、うごか…ない……」
不安げに声を震わせる女の子。
僕は最寄りの休憩所に車を止めた。
「お、お兄さん…ポンプと、止めて…早く…」
しかし、スマホの画面が真っ白で操作が出来ない。
何度再起動しても同じだ。
「は、早く…おに…さ…がっあっ……」
女の子の体から大量に汗が噴き出してきた。
甘酸っぱい香りが強くなる。
「うぅ…ト、トイレ……」
女の子が車からでてトイレに向かった。
しかし、足取りがフラフラしていて危ない。
仕方がないので一緒に共同トイレに入ることにした。
ガシャッ
トイレの鍵を閉めた。
「やあぁ…くるしぃ…たす…けてぇ……」
しがみつく女の子を引きはがし付属のベビーベッドに寝かせた。

「な、なに…この…お腹……?」
山盛りになった腹はその中身が空気とは思えない迫力がある。
押したらポンプが出てこないか?
「うぎゃぁ!やめて、やめてぇっ!!」

お腹を押したら叫ばれた。
しかし、アプリが動かない以上他に方法がない。
何度もアプリを再起動したがやっぱり動かない。
「びょ、病院…おにい…さん……」
恥ずかしいけどそれしか方法がなさそうだ。
まあ、バイブが入ったまま取れなくなって病院に行く女の子と同じようなもんだ。
最寄りの病院を調べたがここから30分はかかりそうだ。
「え、そんな…が、がんば…る……」
僕は女の子を抱えてトイレから出ると急いで車に乗せて出発した。
更に15分が経過…
信号待ちで車を停め女の子を見る。
「…っ……っ………」
さっきから女の子の様子がおかしい。
身体を丸めて定期的に身体を痙攣させている。
ミシッ!!
「いぎゃっ!?」
女の子から変な音が響く。
同時に信号が青になったので僕は車を進めた。
「…お、おにい…さん……」
震える声。
何かあったようだ。
「く、車…が……ごめん……」

こまりが震える手を差し出してきた。
手にには、べったりと血が・・・
出血!?
まさか腹が裂けたのか!?
病院までは、まだ距離がある。
僕は女の子に落ち付いて身体の力を抜くように伝えた。
ミシッミシミシッ!!!
「がっ!?えぶぅっ!!」
濁った音が響く。
あの小さな身体から発したとは思えない苦悶の音。
鉄の臭いが強くなる。
赤黒い色のシミがシートに広がっていく。
ブチッ!!!
「はううぅっ!!」
耳を突き刺すような音。
血飛沫がフロントガラスに飛び散る。
「やだ…出ちゃ…やだ…やだやだ……」
その声に引かれるように僕は思わず横を見た。
女の子のお腹から何かが飛び出ている。
管のようなもの。
風船のように膨らんだそれはピクピクと脈打っている。
これってもしかして・・・
ブジュッ…グジュゥ……
「い゛…だぁ…!?…あ…が…ぁ…っ!!」

次々と裂け目から太い管を吐き出す女の子。
ピュッピュッと、生ぬるい液体が僕の方まで飛び散る。
管はぐちゃぐちゃに絡まり、シート脇に山のように積み重なっていた。
「ごめ…くる…ま…だ、だい…じ…な……」
虚ろな目。
もう既に焦点が合っていない。
女の子の意識がゆっくりと遠のき力が抜けていく。
だめだ。
逝っちゃだめだ!!
僕は思わず女の子の頬を引っ叩いた。
バチンッ!!
「うっ!?」
女の子の目が大きく見開いた。
嫌悪感を示すようにこちらを強く睨む。
「や…やだ…なぐら…な……ぃ……」
しかし、すぐに視点が合わなくなる。
バチィンッ!!!!
「う…あっ…!?」
次の一撃は、最初よりも強く響いた。
女の子の白い頬が痛々しく赤く腫れあがっていく。
前方に病院の看板が見えてきた。
もう少し頑張れ。
バチンッ!! バチィンッ!!!!
「…ふっ……ひゅ……」
ダメだ反応しない。
これ以上強く殴ったら女の子の顔が・・・
ふと、視界の端に、山のように積み重なった管が目に映った。
ピクピクと脈打つそれは綺麗なピンク色をしている。
もしかしてこれに触れば・・・?
ブチュュッ!!!
「うっ!?」
軽く握っただけで女の子の身体が跳ね上がった。
ヌラヌラとした温かい感触。
中に空気が詰まっている。
張り詰めて薄くなっているので手荒に扱えば壊れてしまいそうだ。
「はぁっ、はぁっ、や、やぁ…はひゅっ…ひゅ……」
でも、女の子の意識が戻ってきた。
今度は中身を移動させるように、ゆっくりと絞り上げる。
ブチュッ!!! グヂュゥッ!!!
「あっ…ぎゃあっ…ああっ!!」
未消化の食べ物だろうか?
液体のようなものが、空気と一緒に管の中を移動していく
もう病院は目の前だ。
僕は車から飛び降りると病院へ走った。
すぐに担架が用意され女の子が車から運び出されていく。
後に残ったのは女の子のリュックサックと血生臭い僕の新車だけだった。
ガララッ
「あ、お兄さん来てくれたんだ!」

病室に入ると、女の子が出迎えてくれた。
あれから半年。
女の子の身体には、奇跡的に何の障害も残らなかった。
しかし…
「お兄さんがいなくて、私、死んじゃおうと思った。」
目が座っている。
これは本気のやつだ。
医者の話では、死に直面した極度の緊張による後遺症らしい。
1人でいると、自殺衝動に駆られるという。
でも、僕はそうは思わない。
両親が早くにいなくなり、借り暮らしを続けてきた。
その中で積もり積もった心理的負担が、今になって溢れたんだ。
「お兄さん…離れないで……」
女の子は僕にしがみついたまま離れようとしない。
僕は責任を持ってこの子の面倒を見ていくことに決めた。
