この世界で起こった別の場所の話↓

<プロフィール>
〇名前:桜井 天音(さくらい あまね)
〇体格:160cm/45kg/B90・W56・H81
〇職業:音楽大学生(声楽科)
〇性格:完璧主義で負けず嫌い、でも意外と寂しがり
〇趣味:歌の練習/クラシック音楽鑑賞
「見た見た!? 今、私泳げてたよね!?」
濡れた髪をかき上げ、天音が息を弾ませ駆け寄ってくる。
あの事故以来、天音はひとりでプールに入るのを怖がるようになった。
それでもこうして僕を誘い、何度も水に向き合おうとしている。
「ねぇ、ちゃんと見てた?」

僕が返事をする前に天音が一歩踏み出してきた。
滴る雫。
張り付いた水着が、身体のラインをいやでも際立たせる。
目が合った瞬間――
「げぷっ!?」
天音が短いゲップが漏らした。
ちょっと気まずそうに顔を赤らめて可愛らしい。
「ご、ごめん、口から空気が……」
尻から注入した空気が泳いでいる間に胃にまで逆流したようだ。

大きく膨らんだ天音の腹。
まるで妊婦みたいだけど、中には空気しか入っていない。
最近発売された空気ポンプを使い、僕は天音の腹を浮き輪代わりにしていた。
身体が水に浮くから、泳げない天音でもなんとか泳げる。
でもゲップですぐ空気は抜けてしまうみたいだ。
少し迷ったけど、僕はポンプとセットで売られていた逆流防止器具を取り出した。
「ん、なにそれ飴玉?」
天音は不思議そうに器具を見つめている。
僕は簡単に使い方を説明して、それを天音に飲ませた。
「ごくっ…これでもっと泳げるようになるの?」
天音は首を傾げながらこちらを見る。
その表情が妙にかわいい。
僕はスマホを取り出してアプリを操作した。
ピッ
「げぷっ!?」
また天音が短いゲップ。
しかし、これを最後にゲップが出なくなった。
胃の中で器具が膨張してもう口から空気は漏れない。
更に指先で画面をそっとなぞる。
ピッ
「えっ!?ま、まだ入れるの!?」
小さな機械音。
天音の腹が不自然なほどに盛り上がっていく。
もっとたっぷりと空気を入れれば更に泳ぎやすくなる。
僕はそう説明した。
「えっ…う、うん……そう、なんだ……」
天音は困惑した表情でで、腹をぎゅっと押さえている。
ギュルッ…グルルッ…
「くっ…うぅ……」
空気とは思えない重い音が腹から響く。
中のものが逆流しているのだろうか?
浣腸して空っぽにしてあげた方が良かったかもしれない。
「ね、ねぇ、もうやめ……な、なんでもない。」
天音は涙で潤んだ目を背け、口をつぐんだ。
唇を噛みしめている。
こういう不器用なところは昔から変わらないな。
「けほっ、けほっ……うぅ…はぁ、はぁ……」
肩が小刻みに揺れ、小さな嗚咽も混じる。
ここまでお腹が大きくなった女の子は見たことない。
「げっ、げぇぇ……」

涎を垂らし必死に腹を押さえる。
指先が水着に食い込む。
「ごっ、ごぉっ…ふぅ…ふぅ…」
臨月のような腹のせいで水着の縫い目がピンと張り詰めている。
「だ、大…丈夫……」
天音はプールに入っていく。
